自鯖なんぞ所詮はクラウドサービスの性能が爆発的に上がるまでの繋ぎに過ぎない

自鯖なんぞ所詮はクラウドサービスの性能が爆発的に上がるまでの繋ぎに過ぎない

以前も書いたが、今の時代に外部サービスを頼らずに趣味で自鯖をやることの意味は、少なくとも俺にとっては高速大容量NASであることくらいしか残されていない。
もっと言うとLAN内部向けサービスしか優位になれない。GBEの回線速度とTB級のHDDをいくらでも使える点において外部サービスより圧倒的に有利であるが、外部向けサービスとしては、信頼性やソフトウェアの質でGoogleやWindowsLiveに勝つことなどできやしない。たまにクラッシュして最悪2日分データロストするメールサーバなんぞ、誰が使うのか。俺だってメインで使うことなど到底出来ない。俺は安全優先主義だ。
自鯖で独自ドメインならば会社とかのアドレスフィルタで引っかからないとかメリットはあるが、所詮アングラであるし、それなら携帯でやれば良い。今の時代、携帯からPCメール見るサービスなどごろごろ転がっている。

それに、そもそもNASなんかいらないのである。NASにせずとも全て内蔵HDDにしてしまえばもっと速くて幸せである。NASだとある程度起動しっぱなしで電気代もったいないが、内蔵ならばPC使ってるときだけである。
じゃあなぜNASにしたのか、それは俺は重度の静音マニアだからである。3.5インチHDDを詰むのがうるさくて嫌なので、隣の部屋にNASとして追いやったというわけだ。
以前はスマドラに入れて内蔵していたが、隣の部屋よりはうるさいし、熱対策とか結構大変なのだ。ファンをつければ騒音は増える。昔スマドラ3台積んだら共振してうるさくなって止めた。当時も自覚していたが、改めて考えても馬鹿だった。
補助電源いるようなグラフィックカードやCPUオーバークロックが必要なければ、まともなケースなら廃熱は余裕があるのでファン音は静かに出来る。最大の騒音源はやはりHDDだ。何時の日か、SSDで2万くらいで2TB超えの時代になれば、静音問題はほぼ全て解決するだろう。そのころにはGPUもCPUも統合・オンボで省エネですばらしいものが出ているだろう。

話はそれたが、結局のところ、Webサービスが圧倒的に便利で安心なのである。Gmail超便利。あるいはWindowsLiveに全部任せればそれでおしまいハッピーエンド。OSからメールから検索から動画編集までWindowsに乗っかっていればいいのだ。彼らはいつも素晴らしいサービスを提供し続けてくれるだろう。不満があってもそのうち解消されていくだろう。まわりもみんなそうしている。
だが、なんだろう。面白くないのである。与えられたサービスに乗っかって、何も考えずに原理も分からずに使うだけというのは、やっぱり面白くないのである。俺にとってはマニュアルよりも仕様書の方が面白いのだ。巨大な企業が嫌いだとかそういう反骨的なものもあるにはあるが、やっぱり自分でやりたいという、理解した上で使いたいという欲求の方が大きい。
本格的にクラウドサービスが普及しだしたら、こんな人間も淘汰されていくのだろうか。
ただ俺はもう少し、こうして自己満足を続けていこうかと思う。メインでは使わなくなっても、こんなことが出来るのだ、こういう仕組みになっているのだというのが分かるのはとても重要なことだと思うのだ。